仕事辞めたい!退職の判断に迷ったら考えたいこと&上手に伝える方法
「ああ~仕事やめたい!」なんて叫びたいことって、誰でも一度や二度、三度や四度、人によっては毎日思っているかもしれません。
私も仕事を辞めたいと思った時には、「これって本当に辞めていいの?」「こんな理由で辞めて大丈夫?」などといろいろ悩んだものです。
人はどんな理由で仕事を辞めたいと思うのか、どういう状況なら辞めていいのか、だれに相談するのか、など書いていきます。
悩める仕事人の参考になればと思います。
仕事を辞めたいと思う理由
仕事を辞めたいと思う理由は人それぞれですが、一番多いのは「人間関係」、続いて「仕事内容」、そして「お金」という順になっています。
人間関係で仕事を辞めたい理由
仕事を辞めたい理由でもっとも多いのは「人間関係」ですが、その理由は多岐にわたります。
- 会社の人たちとなじめない
- 上司や先輩にいじめられている
- 同僚が無能で嫌気がさしている
- クレームが多く心が疲弊している
- 取引先の人が苦手
- 社内恋愛でゴタゴタあった
- セクハラやパワハラなどを受ける
などなど、人によっては「そんなことか」と思うことでも、当事者にとっては重大な問題だったりするのが人間関係の特徴です。
私の場合は、人見知りなのでやはりコミュニケーションを取る機会が増えれば増えるほどストレスが増していきましたね。
できるだけ黙々と一人で作業する時間が多い仕事を選んだつもりなんですが、役職が付くとマネジメント能力とか必要になってくるので、人見知りにはしんどい仕事になってきました。
これも人によっては「そんなことかよ」と思われるかもしれませんが、この辛さは当人にしかわかりません。
仕事内容で仕事を辞めたい理由
仕事の業務の内容に不満があって仕事を辞めたいという理由も多いですね。
ブラック企業体質
近年働き方改革などで、労働環境が見直されているとは言いますが、それは大手企業くらいしか変わっていないです。
ほとんどの中小企業では、まだまだ劣悪な労働環境で平気で働かせているところも少なくありません。
デフレや人手不足なども追い打ちをかけ、無理なノルマを課したり、サービス残業は当たり前、有給ももちろん取れない、そういうキツイ環境で働いている人は辞めたくなりますよね。
将来性が無い
インターネットなどITやAIの技術の進歩が目まぐるしく速い昨今、今ある業務がAIや機械に取って代わられると悲観している人もいるでしょう。
同業他社がどんどん業績悪化で倒産したり、目に見えて会社の業績が下がっていると、自分の未来までも暗いものに感じてしまいます。
倒産する前に仕事を辞めるのか、倒産するならするで最後まで残るのか、悩ましいところです。
マンネリ化
最近の若者は仕事に対する熱量が無いなどと言われますが、それは政府がどんなに「好景気になりつつある」と言っても、肌感覚として実感できないからでしょう。
そんなあきらめムードで仕事をしていると、モチベーションも維持できないし、仕事がつまらなく退屈に感じることもあります。
単純に刺激がなさ過ぎて仕事を辞めたいと思う場合もありますし、人間は適度なストレスが無いと頑張れないということでしょうか。
ストレスなどの蓄積
中間管理職や接客業など、多くの人と接触したり、マネジメントしたりする立場の人はストレスが溜まりやすいです。
また、肉体労働でも人手不足などで長時間労働を強いられている場合も、肉体的なストレス、つまり疲労がたまります。
心身ともにストレスを受けてしまうと体調を壊したり、精神的に病んでしまい「うつ」になる恐れもあります。
そうなるまえに仕事を辞めたほうがいいのではないかと思い悩む人も多いです。
給料に不満があり仕事を辞めたい
いくら仕事が楽しいと思っていても、生活するだけの給料がもらえないとなると仕事を辞めたいと思う理由になります。
また、自分ひとりの生活だけなら何とかなっても、結婚したり子供ができたりと、何かとお金が必要になってくるときに、給料が安かったり、昇給が見込めなかったりすると転職を考えてしまいます。
時間的制約で仕事を辞めたい理由
仕事ばかりで自分の時間が全然ないという人はストレス発散ができずに「仕事を辞めたい」と感じることが多くなります。
- 通勤時間が長い
- まとまった休みが取れない
- 昼夜問わず仕事が入る
- 残業が多い
- 時間外の待機が多い
一日の大半を仕事に関することで時間を取られてしまうと、「何のために仕事をしているのか」「仕事のためだけに生きているのか」という感覚を覚えてしまいます。
そうなると仕事へのモチベーションも下がり、最終的には「辞めたほうがいいのでは」と思ってしまいます。
社風が合わないから仕事を辞めたい
仕事を辞める理由として会社の社風が合わないということもあります。
特にワンマン社長がいる会社などでは、謎の社訓やレクリエーションがあったり、飲み会での無茶ぶりとか一発芸の強要など、仕事に関係ない部分でストレスを感じることもあります。
また、会社の方針が納得できない場合や、古い体質で新しいことに挑戦させてくれないなど、自分の能力を十分に発揮できる環境ではない場合も仕事を辞める理由となります。
評価されないから仕事を辞めたい
一生懸命仕事をしてもそれが正しく評価されないと仕事のモチベーションが下がり仕事を辞めたくなります。
- そもそも会社に評価する仕組みがない
- 評価されない単純な仕事である
- 無能なやつが出世している
- 年功序列がはびこっている
特に私は人見知りなので、いわゆる「八方美人」や「世渡り上手」と言われるコミュニケーション能力だけで出世しちゃう人に腹を立ててましたね。
ただ、その能力も会社に貢献していれば評価されるべきものなので、ただのひがみなんですが・・・。
働きたくないから仕事を辞めたい
ただただ働きたくない、ずっとゲームをしていたい、ニートでも親のすねをかじって生きていける、というような理由で仕事を辞めたいというか、仕事をしたくないという人もいます。いわゆるニートですね。
身体的理由で仕事を辞めたい
自身の身体や心の不調や妊娠などによって、もう働けないと感じて仕事を辞めたいと思う人もいます。
うつになりかけていたり、妊娠・出産により育児が優先になるという場合に仕事を辞めざるを得ない場合ですね。
また、肉体労働なのにヘルニアを患ったり、老衰で今までのように体力仕事ができなくなるというケースもあります。
別の仕事をしたいから今の仕事を辞めたい
最近は副業も盛んになってきたので、副業がうまくいって独立したり、起業したいという人もいるでしょう。
または、昔からやりたい夢があって、もう一度その夢を追いかけたいという理由で仕事を辞めたいと思う場合もあります。
あとは、親の引退で家業を継いでくれないかと頼まれるケースですが、こちらは仕事を辞めたいというより「辞めたほうがいいのかな?」という悩みです。
状況の変化によって仕事を辞めたい場合
結婚して専業主婦(主夫)になる場合に仕事を辞めたいとか、パートナーが仕事を辞めてほしいとお願いしてくるパターンがあります。
逆に離婚してシングルマザーになる場合は、今までのパートなどでは自立できないので辞めてフルタイムの仕事に変わらないといけない場合もありえます(辞めたいというより辞めざるを得ない)。
また、仕事を辞めたいわけではないけど、パートナーの仕事の事情(転勤や異動)によって引っ越すときに辞める場合もあります。
あとは、高齢化社会でも深刻な問題ですが、両親の介護のために仕事を辞めるかどうか悩むケースです。
【状況判断例】仕事を辞めていい人、辞めたらダメな人
仕事を辞めたいという人の悩みは、その理由が本当に「仕事を辞める」に相当するのかどうかです。
自分のわがままなのか、甘い考えなのか、それとも辞めて次に進んだほうがいいのか、これは結局自分で判断する必要があるのですが、参考までにどういうことが考えられるかまとめてみます。
勤続期間で仕事を辞めるべきか判断
仕事を辞めていいのか悩む人は、「入社して3か月で辞めていいのか?」「まだ半年だけど辞めていいのか?」と期間で考えることも多いです。
期間で考える場合のポイントは、次の仕事に就くのに有利か不利かで考えるのがいいでしょう。
入社3か月は新卒以外は辞めていい
入社3か月で辞めるって早いと感じるかもしれませんが、逆に「3か月でも耐え難いほどのことがある」とも言えます。
すぐ辞めても会社側もそこまで損失がないですし、自身の経歴も3か月くらいなら無かったことにすらできます。
ただし、新卒で人生で初めて入った会社を3か月で辞めるのは、よほどのことが無い限り避けたほうがいいでしょう。
というのも、会社という社会のシステムに慣れるのに少なくとも半年から1年はかかると思います。
私も初めて正社員で入社した時には、会社ってこういう感じで回っているんだと理解するまでに1年くらいはかかりました。
それがわかってないうちに辞めてしまうと、他の会社に行ったところで同じ理由で辞めたくなる可能性が高いです。
さらに新卒入社3か月で辞めてしまうと、次に就職するときの面接で「3か月で辞めた」という部分が非常に際立ってしまうので、雇う側にいい印象を持たれません。
入社半年ならもう少し続けたほうがいい
3ヵ月で「辞めたい」という気持ちが芽生えたら本当に合っていないと言えそうですが、半年過ぎるともう慣れている頃です。
半年だと「なかったこと」にはできないですし、転職活動でも「半年で辞めたの?」といい印象はもたれません。
うつ病とか心身的な問題でない限り、1年から2年は続けてみたほうがいいと思います。
勤続3年以上であればタイミングのみ
3年以上勤続しているのであれば、勤続期間で悩む必要はないでしょう。
十分仕事も覚えてキャリアも積んだと言える状態ですから、仕事や職場環境、待遇などで不満があるのであれば辞めても特に問題はないでしょう。
ただし、この場合は期間より年齢のほうが重要になってきて、転職は若いほど有利になり、歳を取るほど「実績」がないと難しくなります。
特に35歳の壁があって、その年齢以上の場合は役職経験があり、マネジメント能力がないとキャリアアップの転職は難しいでしょう。
収入で仕事を辞めるべきかの判断
仕事をしているのは生活をするため、つまり「お金」のためという部分が大きいでしょう。
収入に不満があって辞めたいと思っている場合のポイントは、転職後に収入がアップするのかどうかという点です。
名のある大手企業に勤めていてそれなりの実績を出してきたというのであれば、スカウトだって来るかもしれません。
または、給与水準が低い業界で働いていて、異業種に転職する場合は多少収入は増えるでしょう。
ただ、名もなき中小企業で働いていて、同業種への転職を考えている場合は、収入は横ばいか下がると思ったほうがいいでしょう。
仕事内容に不満があるなら辞めてもいいんですが、収入に不満がある場合は転職後にアップしないと辞める意味がありません。
人間関係で仕事を辞めるべきかの判断
人間関係に悩みや不満がある場合は基本的に辞めていいと思います。
というのも、この問題は自分を変えてもどうにもならない。つまり他者は変えることができないからです。
いじめやパワハラ、セクハラなんかは言わずもがなですが、上司とそりが合わないとか、同僚や先輩が仕事できないとか、仕事がスムーズにできないのであれば仕事の成果も出にくいですし、何よりストレスが溜まります。
放っておくと鬱状態にもなりかねませんから、「辞めたい」と思ったら行動に移してもいいでしょう。
ただし、私のように人見知りで「ぼっち」だという場合は、辞めて他の会社に入っても同じことが起こるのは目に見えているので、辞めるのであれば人との接触が少ない業種にするとか工夫が必要です。
職場環境で仕事を辞めるべきかどうかの判断
仕事を辞めたいと思う理由で「人間関係」に次いで多いのが「職場環境」ですね。
業務内容から勤務先、時間の制約、待遇など理由はさまざまなので、悩みを絞るのがポイントです。
ブラック企業なら一発アウト
仕事の内容で辞めたいと思う場合、よくあるのが厳しいノルマとか、上司のパワハラ、サービス残業などのいわゆるブラック企業体質という場合です。
中小企業ではまだまだブラック体質の会社が多いですから、心身が壊れる前に辞めたほうがいいでしょう。
ただ、環境的にはブラックでも、社長や同僚は「いい人」という情が湧いてしまうパターンもあります。
いい人だけに労働基準監督署にも言いにくいし、それによって会社が回らなくなっても責任を感じてしまうかもしれません。
そういう場合はやはり自分の人生のことだけを考えて、会社を辞める選択をするのがいいでしょう。
つまらない、やりがいがないは本当?
仕事がただつまらないとか、やりがいがないという理由で辞めたい場合のポイントは、「その仕事をやりつくしたのかどうか」です。
これ以上何もすることがないというほど、仕事の効率化や業績アップのために取り組んでいるならまだしも、何もしないでつまらないというのはただのわがままです。
現実にはやりたいことを仕事にしている人なんてほんの一握りですし、そんな考えでは次の会社に入っても数年後には辞めたくなっていますよ。
それよりも今の仕事がどうすれば楽しくならないまでも、やりがいを持てるようになるかをとことん突き詰めることから始めましょう。
将来性が無い
会社に将来性が無いと思って仕事を辞めたい場合ですが、本当に将来性が無いと決めつけていいのかどうかがポイントです。
マスコミやメディアが「消える職業」と謳っているのを鵜呑みにしていませんか。
確かに先細りになる産業はありますが、たいていの場合それでも残った企業は残存者利益を得られますし、今の時代に合ったビジネスモデルに転換したりして生き残っているところも多くあります。
よほど自分の先見の明を信頼しているのであれば辞めてもいいですが、そうでない場合は勝手に決めつけないで、どうすれば会社が生き残れるかを考えたほうがいいでしょう。
自分の時間が無い
休みが少なかったり通勤時間が長かったりして、家と職場の往復になっている人は「自分の時間がない」「何のために生きているのか」と仕事を辞めたくなることがあります。
ただ、例えば通勤時間というのは職場の近くに済めば解消される問題ですから、引っ越せば解決します。
もし持ち家を買ってしまって、引っ越せないというのであれば、それは自分の選択でそうしたのであって会社への不満ではありません。
転職するのであれば、次は「自宅の近く」という条件を入れて転職先を見つけるしかないですね。
借家や賃貸に住んでいる人は今すぐ引っ越しすることを考えましょう。
休みが少ないというのは、人手不足とかいろんな要因があると思いますが、基本的には労働基準法で1週間に40時間を超えて働かせることはできません。
時間外労働協定(36協定)を労使間で締結していても、残業には上限がありますから、働くものとして自分の労働時間が法律の範囲内かどうかは知っておくべきでしょう。
そのうえで、違法であれば改善措置を取ってもらうなどしなければなりません。
評価されない
仕事で正当な評価がされないと仕事のモチベーションも低下して辞めたい気持ちが出てきます。
ただし、この場合は営業職や研究開発部門など、成果が数値としてはっきりわかる仕事でないと評価が正当かどうかわかりにくいです。
数値としてハッキリと成果が出ていて、かつ不当な評価をされているのであれば、辞める前に会社と交渉するのも一つの方法です。
会社が手放したくないと思えば待遇が良くなることがあります。
数値で評価がしにくい業務の人は、勤続年数や年功序列的に昇給したり出世したりするので、これは周りの先輩たちをモデルケースと見て、これから評価されるのかどうか見極める必要があります。
先輩たちが昇給も出世もしていなかったら、自分も同じ道をたどる可能性がありますし、先輩たちがきちんと昇給や出世していれば、自分も我慢していれば昇給・出世する可能性があります。
家庭環境で仕事を辞めるべきかどうかの判断
仕事は関係なくて家庭の事情により仕事を辞めるかどうか悩む場合もあります。
その場合もやはり未来のことを考えて判断しないとキャリアを失うことになります。
専業主婦(主夫)の甘い罠
専業主婦というのは良い響きで「もう働かなくていい」という自由なイメージがあります。
しかし、専業主婦になって確実に仕事を辞めていいのは、パートナーがよほど高収入である場合です。
それ以外は例えば子供ができて「お金が必要」になってから、再就職をするとなったときに、前職より良い待遇の職場に働ける可能性はかなり少なくなります。
専業主婦の期間はブランクになるので、ある意味キャリアを捨てるということになるのです。
また、それほど高収入でもないパートナーが「仕事を辞めてくれ」と言う場合もあります。
その理由に納得できるのであればいいのですが、ただ「家事をしたくない」とかその程度の理由なら従う必要はありません。
仕事を辞めるということは「キャリアを失う」ということです。その決断は自分自身で選択するべきです。
夢を追いかけたい
ミュージシャンになりたい、小説家になりたい、プロスポーツ選手になりたいなど、夢があって今の仕事を辞めたいという人もいます。
この場合のポイントは、その夢に掛ける「本気度」がどれくらいかということです。
まずその夢に関して何かしらの結果が出ているなら、夢を追いかける価値はあります。さらに、夢を追いかけながら親や恋人などに迷惑をかけず自立しているならいいでしょう。
よくあるのが「これから学校で学ぶ」という人、資格さえ取ればなれる職業を夢としているならいいのですが、才能や運、努力が必要な職業の場合は「今努力していない」時点で、夢がかなう可能性は限りなくゼロです。
本当に好きでやりたいことなら、仕事をしててもそれ以外の時間はそれに没頭していなきゃウソですからね。
先細りの跡継ぎは要注意
テレビなどで「旅館で働いたこともない跡継ぎの女将が旅館を立て直した」というような成功物語が語られることがよくあります。
そんな成功例と言うのは、レアケースだから取り上げられるのであって、現実はどうしようもないお店の後を継がせようとする人も大勢います。
親が立ち上げた事業を守りたいという気持ちは立派ですが、衰退させたのもその親です。
現実はそんなに甘いものではないので、親の事業が相当うまくいっていない限りは、簡単に跡を継ぐというのは辞めたほうが賢明です。
親の介護で仕事は辞めないほうがいい
両親の介護を理由に仕事を辞めてしまう人もいますが、辞めていいのは親が資産家とか遺産相続で働かなくてもいいくらいもらえる場合くらいです。
介護というのは外部委託するのにも費用がかかりますが、自分が介護をした場合でも収入が減るわけですから、お金を払っているのと同等の痛みが伴います。
それを考えると、両親が亡くなった後も自分の人生は続くわけで、その時にこれまでのキャリアを失って再出発するのは厳しすぎます。
それであれば、自分は働いて、給料のほとんどを介護費用として支出したとしても委託したほうが、介護が終わった後の人生を立て直しやすいです。
単純に「働きたくない」場合の判断
これはもう「好きにしろ」って感じですが、ポイントは「働きたくない」と「欲求」が釣り合っているかどうかです。
働かないのであれば、最低限の生活で満足しないといけません。
美味しいものも食べれないし、便利なところにも住めません。好きなものも買えないし、旅行にも行けません。
シェアハウスに住んだり、日雇いのバイトをたまにするなどお金の確保も多少はしないといけません。
老後の保障もありませんから、一生そういった生活をする覚悟が必要です。
ただ、働きたくないくせに、美味しいものを食べたい、旅行に行きたいし、洋服も買いたい、スマホも新しいほうがいいし、部屋も広いところがいいという欲望が抑えられない人は仕事を辞めてはいけません。
お金を使うことでしか楽しみを見出せない人は、働かないと楽しめません。楽しいことはお金によって成り立っていることを考えましょう。
「辞めたい」を阻止する壁の対処法
いざ自分が仕事を辞めたいと決断しても、それを阻止する「壁」が立ちはだかります。
それは家族だったり、会社だったり、境遇だったりします。
最大の壁、それは妻
仕事を辞めたいと妻に言った場合、基本的には辞めることに全力で反対してきます。
理由は単純で、妻というのは家族の中で最も自分を知っている存在ですが、こと仕事に関してはほとんど知らないことだらけの場合が多いでしょう。
夫がどんな仕事をどんな人たちとどういう風にやっていて、それが会社にとってどんな役割をしていて、どれくらい貢献しているのか、妻はほとんど知りません。
妻が知っていることというのは、「給料がいくらなのか」という一点のみです。むしろ知りたいのはお金の事だけといってもいいほどです。
そんな妻からすると「仕事を辞める」=「お金が減る」としか考えられませんから反対して当然です。
相談ではなく説得せよ
一番やってはいけないのが、退職届を出してから「仕事を辞める」と事後報告することです。これは家族崩壊の序章となるでしょう。
妻に話す場合は、とにかく時間をかけて相談ではなく説得するというのがポイントです。
妻は仕事に関して何も知らないわけだから「相談」しても、正しい答えは返ってきません。
だから自分は職場での立場や待遇などをわかるように説明して、会社を辞めることで「より良い未来がある」ということを印象付けましょう。
そして、例えば次の就職先の目途が付くまで辞めないなど、お金の心配を極力しなくてもいいように安心させることが大切です。
これは一日二日でできることではありません。自分がすぐに会社を辞めたいと思っているとしても、長い時間をかけて説得したほうが夫婦関係にヒビを入れずに済みます。
夢を追うな
ただし、無鉄砲な夢をかなえるために仕事を辞めたいというのは自分勝手です。
妻は「夢追い人」と結婚したわけではありません。「仕事をしている事」を含めたあなたと結婚したのです。
ましてや子供がいる場合は、育児放棄ともとれる行動です。
叶えたい夢があったなら、他人を巻き込まないようにするのが最低限のマナーです。
会社の引き留めの壁
会社側が引き留めるのには大きく2つの理由があります。
あなたの能力を買っていて「会社に必要不可欠な存在」だと評価してくれている場合は、今後の待遇によってはとどまることも視野にいれてもいいでしょう。
逆にただの人手不足によって引き留められている場合は、即刻辞めても問題ありません。
「自分がいないと会社が回らない」と思ってますか?
例えば今あなたが死んだとしても、会社は明日も明後日も通常通り営業します。
会社は人手不足とは言いつつも、いざとなれば何とかするものです。その「何とかする」のが面倒だから引き留めているにすぎないのです。
境遇による辞められない壁
例えば親のコネで入社したとか、誰かの紹介で入社させてもらったとかいう場合、辞める時にはかなり引け目を感じますよね。
でもこの場合は簡単で、親なり紹介してくれた人なりに誠意をもって謝罪すればいいのです。
そして、会社に最も迷惑が掛からないように引継ぎなどをしっかりとして退職すれば問題ありません。
それでもどうしても退職できないという場合は「退職代行」サービスに頼るという選択肢もあります。
仕事の相談ができる場所
仕事を辞めたいときに身近に腹を割って話せる相談相手がいるのが一番好ましいのですが、仕事を辞める相談を会社の同僚に言うのも難しい場合もありますし、家族に話しても仕事の内容がわからないと理解されにくい場合もあります。
そうやって一人で抱え込んでしまうと「うつ」や「統合失調症」などの精神疾患になる可能性もあるので、誰かに相談するのは心の負担を軽くするのにも必要なことです。
総合労働相談コーナー(厚生労働省)
あまり知られていないですが、厚生労働省が開設している相談窓口があります。
全国の労働基準監督署内など約380箇所にあり、予約も不要で相談も無料となっています。
契約違反、賃金の引き下げ、不当解雇、雇止め、パワハラやいじめ問題など、労働に関することならなんでも相談可能です。
もちろん秘密厳守なので安心です。
NPO法人労働組合作ろう!入ろう!相談センター
労働組合があるような大きな会社であれば、労働者の意見を言いやすいのですが、中小企業など労働組合がなかったり、加入していない場合には相談するのが難しいです。
そういう人のために、職場や仕事に関する悩みを相談できる相談ダイヤルがあります。
面談での相談も可能ですが、電話で相談ができるので近くに労基署がない場合などでも利用できます。
法テラス
法テラスは国が設立した法的トラブルについて相談ができる窓口になります。
労働以外でも法的な問題でどうすればいいのかわからないときには相談するといいでしょう。
労働に関しては、不当解雇やパワハラ・セクハラ問題、労災保険が出ないなど、法律の制度や手続きについて無料で案内してくれます。
>>労働|法テラス
精神保健福祉センター
仕事のストレスなど心的な負担が大きくなった時には、厚生労働省が各都道府県に設立した精神保健福祉センターに相談するといいでしょう。
施設には精神科の診療ができる医師や保健福祉士、臨床心理士などが、悩みを聞いてくれたり、医療的なアドバイスもしてくれます。
よりそいホットライン
話をただただ聞いてほしい場合は、どんな悩みも聞いてくれる「よりそいホットライン」に相談するといいでしょう。
こちらは電話相談のみで、どんなお悩みでも聞いてくれます。
解決できるかはわかりませんが、誰かに話すことで心が少しでも軽くなるのであれば相談してみるのがいいでしょう。
>>一般社団法人社会的包摂サポートセンター|よりそいホットライン 0120-279-338
まとめ:最後は自分の決断
仕事を辞めたいと思って、本当に辞めるかどうかは結局自分の決断ということになりますし、どんな結果になろうとも自分の責任です。
ただ、仕事というのは生活に直結しているものなので、簡単に辞めることは避けたほうがいいでしょう。
自分の心理状態や会社の評価・待遇、人間関係など、じっくりと考え、時には誰かに相談して導き出すしかありません。
人生の半分くらいは仕事をしている時間なので快適に仕事をするための手間は惜しまないようにしたいですね。
ただ、辞める決断をした場合には、次の仕事をしっかりと見据えて準備する必要があります。転職を失敗しないためにはコツがあります。
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転職ってどうしても不安が多いのですが、実際に転職した人の8割以上は不満が解消されたと答えています。
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しかし、転職なんて何度もする人はいないですから、どうやって選ぶか難しい部分もあります。
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